歪談
歪弦メール談義 年末にいきなり滑り込んだ選挙とか
文字通り「激動」の年となった2014年
すこしはもちっとマシな年になれと願いながら
歪弦の2人が新しい年の門出を祝う新春談義
文字通り「激動」の年となった2014年
すこしはもちっとマシな年になれと願いながら
歪弦の2人が新しい年の門出を祝う新春談義
横浜⇔宮崎の往復電子書簡ノーカット
くにや:新年、あけましておめでとうございます。歪弦のくにやです。
みなさまどう、正月気分をお過ごしでしょうか?
去年もまた歪弦としては動きがなかった1年でしたが、
個人くにやとしては有意義なことがあったりして楽しい1年でした。
小嶋さんはどうでしたか??
音楽面とかで良い出会いはありましたか?On 2014/12/20, at 21:07
こじま:どうも、AKEMASHITE OMEDETOU GOZAIMASU。
で、お馴染みの小嶋でございます。
なかなか動きがない歪弦でござんすが(笑)、
くにやさんの方は宮崎で色々企画したり
かなり充実してたようですねぇ。
自分の方は、何はともあれGOUPILのセカンドアルバムを
出せたことが大きかったです。
あれでまた色々見えた気がします。
音楽は相変わらず年がら年中色々聴いていたので
ますます好きになっている状態です。
とは言っても基本的な好みは変わらないですが。(笑)
そちらは2014年はどんな感じでした?
On 2014/12/22, at 23:43くにや:はい、2014年は苦しい(金銭的に)1年でもありました。
求人募集で30歳以下が条件とか、すこし保険が高くなったりとか、
年をとるにつれ、滲み出るように世間からの制約が増えてきたのを感じた1年でした。
でも、自分そういう制約が好きなところがあって無駄にあった機材などを売っぱらって
今、最終的にガットギター1本に落ち着こうかなと考えています。
24フレット6弦と両手の指で、どのくらいの組み合わせがあるか分かりませんが、
さらにDチューニングとかにしたら、さらに音の組み合わせが広がって
ギターとはなんて奥深い楽器なんだと再認識出来た1年でもありました。
これもそれもビンボーのおかげだと思います。
あと宮崎で企画したイベントですべて手弁当でライブハウスではない場所で
出来たことも良かったです。
ライブハウスでやりたい気持ちはあるのですが、なにせんあまり人が呼べず箱代がきびしくて。
で、テニスコーツのライブを小学校でやったとき、
テニスコーツが場所によって音響が違うと発見して最終的に階段の踊り場で演奏したのはビックリしました。
エフェクターも使いようで良いものだと思うのですが、そういう自然界のリバーブも改めて良いものだと感じました。
これもそれもビンボーのおかげだと思います。
こんな感じでつらいときもあったけど、その中でだからこそ楽しみを見出したような2014年でした。
こんな感じでつらいときもあったけど、その中でだからこそ楽しみを見出したような2014年でした。
そう、基本的な好みって変わらないですよね。Shellacの新譜ずっときいてますし。
なんなんでしょうね?
On 2014/12/23, at 22:46こじま:俺も去年は元スミスのジョニー・マーの新譜をかなりよく聴いてしまいました。(笑)
ここに来てまた、こんな格好良いの作れるのかと思うとうれしくなります。
まあ音ひとつとっても生まれもって好きな音とかあるんでしょうねぇ。何かの音であったり和音であったり。
たぶん小学生の時に聴いて、“良い”と思った音って今聴いてもいいんですよね。
自然音響、いいですね。テニスコーツさんも粋ですね。
防音のスタジオよりも家の反響の中でギター弾いてた方が気持ちよかったりしますからね。
音の跳ね返りに気を配るのはライブハウスじゃできないですし。
ていうか、我々歪弦の2人は今年は会ってないんでしたっけ? 随分会ってないような気がしますが。
1年ぶりの歪談で、毎年振り出しに戻って他人行儀な感じがして、この何とも言えない距離感がいいすねぇ。(笑)
この距離感を保っていつか人前で即興ライブになだれ込めると面白そう。
俺も最近改めてギターって凄いなと思っています。
これだけ弾いても飽きない。いまだに時代遅れにならないし、形ももはや普遍ですし。
結局、その音の中にメロディ・ハーモニー・リズム、
そしてエレキだとさらに雑音やノイズといった不確定要素が内包されているからでしょうね。
この辺の不確定要素はピアノや管楽器とかにはおそらくあまりないかもしれない。
音楽を表現するすべてが整っていて、あとは演奏者次第という。
(ギター持ち上げすぎか?笑)
ジミヘンからギターそのまま渡されて弾いてみろって言われたって絶対ああはならないですからね。
くにやさん、最近はエレキは弾いてないんですか?
エレキも処分?
On 2014/12/25, at 23:29
くにや:や、一本だけエレキはとっておいてます。
始めからこれは捨てたりしないて決めてて、見えないところに未来の自分に売るのをあきらめさせようと思って
売りに出すとき査定に響くようにステッカーをたくさん貼りました。
これから全てがはじまったような気がするもので、今まで一度も処分しようとは思ったことがないギターなんですけど。
てことは、最終的にガットギター一本にはならないですね!
お恥ずかしい。ちょっとハングリー精神的なカッコつけたこと言おうと思いました(笑)
生まれもって好きな音、、おれShellacのドラマーのスカッシュのような密室で、
ラケットでボールを打つような鳴りのスネアの音が好きで、そればかりきいてしまう時があります。
ラケットでボールを打つような鳴りのスネアの音が好きで、そればかりきいてしまう時があります。
逆に嫌いな音もハッキリしてますね、おもえば。他人の携帯の話し声、クラクションとか。
他人の無神経から生まれる音が嫌いかもしれません。ていうかそんなの好きな人
この世にいるんでしょうかな?
そんなコンセプトのCD(不愉快にさせるためだけのCD)があっても面白そうですが
絶対買いません。。
そういや会ってないですな!去年はどこだっけ?会ったような、、
まあいいや。ですね!機が熟したとき歪弦やりたいです。その時は半端じゃないことが出来そうです。
この距離感をなめんじゃねえてぐらいきいてる人たちに知らしめたいです。
ギター持ち上げましょう!(笑)もすこし。これだけ弾いたのにまだあったか!てのが
スゴイですね。
他の楽器と比べると、一番ギターはアイデアを出しやすい楽器かもしれません。
ピアノもアイデア出しやすそうですが、持ち運びも考えると断然ギターのほうが可能性があるし、
ウクレレとかハワイアンにしかならないし。ギターのそんなとこに魅力を感じてしまいます。
あの、年末対談と関係ないかも知れませんが小嶋さんがギターを初めて意識した時って
覚えていますか??
おれはガキのころ親に連れられて行った居酒屋で、壁にポツンと立て掛けられたギターをみた時なんですが、
そのとき触りたいけど難しそうだなあと感じたことを覚えています。
異性で例えたら
いきなり体に触れる前よりやはりまず視覚で意識するというところから始まると思いますし、
なんて言うかざっくり言えば第一印象なんですけど、もしなかったらすんません!
あったらで良いです。
On 2014/12/27, at 19:55
こじま:ギター話になってきましたねぇ。
俺の方はというと、実はつまらない話、生まれながらにして家にエレキとアンプがありまして、、、
というのも父親がビートルズとかクラプトンとかがリアルタイム・ドンピシャ世代の浜っ子でして、
といっても学生時代にバンドをやっていた、ごく普通のサラリーマンだったんですが、
物心ついたころには休みの日とかに父のギターアンプから出るエレキサウンドを耳にしていたと思います。
ベッドのある畳の部屋でフェンダーのDeluxeReverbを結構でかい音で弾いてたから
普通に外に丸聴こえだったと思います。(笑) 防音もくそもない昔ながらの家だったので。
でも、俺はその頃はまだギターに興味を示すでもなかったですね。(笑)
良いとも悪いとも何とも思ってなかったような。
でも弾いてたのはフェンダーUSAのストラトだったのは覚えてます。
イーグルスの曲とか弾いてたな。
という父親話はいいとして(笑)、
俺もギターは必要な本数だけ手元にあればよい派で
コレクションとかする気質じゃないんですが、
あと1本だけテレキャスがたま~に欲しくなります。5~6千円の安っすいやつ。
家にあるエレキ(LEADⅡ2本とわけわからんメーカーのストラト)が
どれも変なチューニングなので、ぱっと使えるノーマルチューニングのエレキが欲しいですね。
カセットテープクラブなんかで使うように。
て今度は俺のただの物欲話になってしまいました。
だから何でしょう、きちんとギターのかっこ良さに気づいたのって
中学とか高校で自分で弾き始めてからかもしれないですね。
だから漫画なんかでよくあるギターを初めて触れて劇的な衝撃を受けた!みたいなシーンはなかったですね。
俺の人生にいつの間にか忍び寄ってきて俺の人生を支配してしまったような存在です。ギターは。
あと20歳くらいになるまでバンドとか組んだことなかったので
ずーっと一人で弾いていただけでしたね。
アフリカだかにカリンバっていう鉄琴みたいな音がする一人用の楽器があるんですけど
それは割りと自分を癒すためと言うか慰めるために鳴らすと言うか、そんな楽器らしいんですけど、
俺のギターはそれに近かったのかもしれない。(笑)
あまり友達とワイワイやるタイプでもなかったし。
On 2014/12/29, at 01:06
くにや:なるほど、カリンバってそういうものだったんですか。興味深い話です。
や、小嶋さんにきいてみていろいろ思い出しました。
友達の家に、やっぱその親のギターとアンプがあって、たぶんその親がいないときに
良く弾かせてもらいました。
真空管のアンプでリバーブ音がピチャピチャ鳴るのがたまらなくてベンチャーズとか弾いてました。
きっかけってやはり大人が開いた入り口から入ってくってのが一般的かもなあておもいます。
あ、そう!ホント忍び寄りますよね。
ギターとか音楽って。
ただ何もせずそばにいるだけというか。まるで神さまというか。
信じてるも信じないもお前次第て問われてる気もするし、音楽に救われたって場面もあります。
ホントにやってて良かったっていう時なんですけど。
ちょっと怪しい言い方になるんですけど小嶋さんは音楽の神さまを信じますか(笑)?
On 2014/12/29, at 21:58こじま:音楽、信じ切っています!!
これは即答できます。
いまだかつて裏切られたことは一度もないです。
嫌いになったことも一度もないです。
いや、本当に音楽の素晴らしさに世界中の人が気付けるくらいの心(余裕)を持っていたら
世界平和も夢じゃないと思ったりもするんですよ。
ただですね、ほとんどの人々は本当に核心に触れるまで接してくれないんですよ。
生活に追われたりなんやかんやで。好きで聴いてるって人ももしかしたらそうかもしれない。
これたぶん音楽だけじゃなくて絵とか芸術もそうだし
もっといえば仕事でもスポーツでも突き詰め甲斐のある分野なら同じだと思うんですが、
極限まで行けば、必ず何かしらの真理(これまた宗教チックであやしい言葉ですが笑)にぶち当たるはずなんですよ。
でもほとんどの人がそこに辿り着く前に離れてしまう。
上っ面だけ眺めてたってきっとわからないんですな、本当の良さは。飛び込まないと。体感しないと。
人の体験って、いくら詳しく聞いたって自分の体験になるわけじゃないですからね。
THE CLASHのジョー・ストラマーが何かのインタビューで
“結局あの時代のPUNKの社会的な爆発は何だったんでしょうか?”的なことを聞かれて
“本当にPUNKの精神をみんなが心から信じたら世界は本当に変わっていたんだ”みたいに言っていて
暗に“でも、みんながみんな信じ切ってはくれなかったから結局元通りのつまらない音楽や退屈な世界に戻ってしまった”
ととれるような話をしていました。結構うろ覚えですが(笑)、でもとても印象に残っています。
ジョー・ストラマーはやっぱり音楽の力を本当に信じていたと思うんですよ。
でもレコード会社とか周りはあんまりそうじゃなかった。いつの間にか金の話になったり地位や名誉の話になったり。
結局たぶんそういうことなんですよね。
『音楽』
これ、ただの音の集まりでしかないんですが
ものすごく深いものなんです。
精神的にとても深いところまで一緒に行ってくれるものなんです。
宗教っぽくなってきましたが、(俺は人間が作り出したような神は信じていません)
人類の歴史上、宗教的儀式に音楽や音がつきものであることを見ても
やはりそれだけの力を持っているのだと思います。
そして、この現代において
その力を最大限に引き出せる楽器の代表が
ギターと言っても過言ではないのでしょうか!!
あ、あと真空管のリバーブのビシャーって音
俺も大好きですねぇ。ミュートして弾きたくなるヒヤッと冷たそうなあの音。
あの深いリバーブってたぶんエフェクターでは出せないっすね。
サーフなエレキもいいもんですね。俺は好きです。
On 2014/12/29, at 23:27くにや:おれは音楽の神さまって形姿はぜんぜん見えないけど、何かおる!って気配は感じてます。
それが人が言う神さまなんかなあて思っててでも、神さまとか言うまえに
音楽でも自分にでも「信じる」って力が大切だとおもいます。
得体の知れない、なんかそれを心にひめてます。
まえ、小嶋さんが述べてくれた
ギターとの馴れ初めはギターを始めるきっかけとして、恵まれてるほうだとおもいます。
でも、そういった周りの環境があったから
良い音楽を生むとは違うかなと思ってて、
たくさん機材を揃えたお金持ちのミュージシャンでも、日雇いの貧乏人でやっすいギターを弾いてるミュージシャンでも
やっぱ音楽を「信じてる」力がないと素晴らしい音楽は生み出せないと思います。
ジョーストラマーのその喪失感は計り知れないものだったでしょうね。。
おれも、地元でイベントをしてて、そんときはオーこれは!て盛り上がって
いざ次やってみると、サーと蜘蛛の子散らした人たちの姿をみたから
チビっとですけど気持ちは分かる気がします。
あ、「信じる」力をなおかつ「伝える力」が大切かもしれませんね!
ノイズでもなんでも表現方法は関係なく。
この年末歪談で、1年振り返りながら
毎回手探りで小嶋さんとメール対談してますが、
1年の間で小嶋さんにこれききたいなあ、どう思うのかなあてことが出てくるんですが、
そのひとつが「音楽の神さま」でした(笑)
でもいきなりあなたは神さまを信じますか?てきけないし、ちと変な流れだったかも知れないけど、、、あと、対談しながら自分の中で、あ、そっか!とか発見することがあります。
それは「信じてる」人と関わったから生まれたものだと思います。
その中で抱負も生まれました。
おれ、もっとギターと音楽を「信じて」「伝える」にします!
あと水性の色ペンをクソのほど買ったんで色つきの絵も描きます!
On 2014/12/30, at 20:41こじま:なるほど、それで「音楽の神さま」だったんですね。
個人的なイメージとしては、
音楽の神様みたいなのがどこかにいるというよりも
音楽それ自体が神様という感じがしてます。
で、それと同時に思うのが
あまり“神様”という概念を持ち出して
崇め奉りすぎたりすると本質を見失うような気がして
「そのまま音を受け取る」というか
意味を剥いだむき出しの音をそのまま聴くというか
そういう姿勢に辿り着くような気がします。
音もそうですし、絵でもそうなんですが
どうしても人は何かに触れるとそこに“意味”を付けたがってしまう。
そんなことをせずとも、もうその音、その絵、それ自体がパワーを持っているはずだと思います。
これが果たして、音それ自体の問題なのか、それとも受け手の感受性の問題なのかっていう話もまた出てきますが、
頭で考える意味以上の強い何かが音には備わっているとは思います。
そういう意味でいくと、俺は
「音楽を信仰してます」
って言っていいかもしれない。
文字通り「音楽そのもの」を。
じゃ、そんな音楽に溢れるような1年
いっちょおっ始めますか!
On 2014/12/31, at 01:49
くにや:おっぱじめましょう!
くにや:おっぱじめましょう!
今年もよろしくおねがいします。
On 2014/12/31, at 10:56